今回の展示においては、折り紙という日本文化の象徴的なモチーフを通じ、レストランが表現する「伝統と革新」「記憶と創造」のコンセプトと呼応する在り方を重視した。
赤れんが旧道庁舎を望む歴史的なロケーションと、北海道産の食材を用いた現代的な料理のあいだに流れる物語性が、折り紙の静かな造形と共鳴し、空間全体の体験を一層豊かにすることを目指している。
Exhibition
これまでの展示
これまでの展示
札幌駅前、赤れんがテラス内に位置するレストラン「LA BRIQUE SAPPORO Akarenga Terrace」において、
作品10点を常設展示する機会をいただいた。
同店は、北海道の豊かな食文化とその歴史への敬意を根幹に据え、開拓の記憶やアイヌの知恵を受け継ぎながら、
選び抜かれた食材をフランス料理の技法で一皿一皿丁寧に表現している。
赤れんが旧道庁舎を臨む空間において、食と文化、時間が交錯する特有の場が生まれている。
今回の展示においては、折り紙という日本文化の象徴的なモチーフを通じ、レストランが表現する「伝統と革新」「記憶と創造」のコンセプトと呼応する在り方を重視した。
赤れんが旧道庁舎を望む歴史的なロケーションと、北海道産の食材を用いた現代的な料理のあいだに流れる物語性が、折り紙の静かな造形と共鳴し、空間全体の体験を一層豊かにすることを目指している。
全10作品のうち4点は個室に設置されている。あわせて、LA BRIQUE特製のアーティストブックも用意されており、作品と空間の背景を知る手がかりとなる。
展示作品は折り紙を主題とし、「静と動」と「旅」を核としたシリーズで構成した。襖によって隔てられた内と外の空間を往還しながら、憧れや挑戦、羨望、祈りといった感情の変遷を折り鶴のかたちに託している。 視覚における「静かな符合」を作品の中心的要素とし、滞在の時間が経過する中で、見る人それぞれの心情に呼応することを意図している。